入社するスタッフに安全運転を教える、名物指導員をご紹介!
広報担当のなかのです。今日は、名物指導員の坂本をご紹介します。
4月になり、流通にも新入社員が入社しました。運送業を生業にする流通では、新入社員に限らず、中途採用者も「安全に運転するための研修」を必ず受講してもらいます。
その時、指導に当たるのが坂本です。
上の写真は、TSSテレビ新広島の『そ~だったのかンパニー 』で放映された時のもの。
異色の経歴
坂本は、流通に入って現在で4年7ヶ月になります。
定年まで自動車教習所の指導員として勤務していました。
流通に入社したきっかけを聞いてみたところ、
「定年後、家にいたら暇だったので、職安で仕事を探したら、流通を紹介された」と、言います。
職安では給食の仕事を紹介されたそうですが、坂本の経歴をみた採用担当者が、これから力を入れていくバス事業の仕事が適職だと判断し、スクールバスの運転をすることになりました。
約20年間、自動車教習所の指導員、検定員として勤務してきた坂本。大型車の教習も経験していたので、流通の運転指導係としても活躍しているのです。
教習所の前は、警視庁に勤務していたと言います。
元警察官でもあった坂本。その生きざまは、安全な運転とその指導に活かされています。
本業はスクールバスの運転手
流通での坂本の本業は、スクールバスの運転手。湯梨浜町の小学校に通う児童の送迎をしています。
朝6時に出社。バスに異常がないか確認し、アルコールチェックを行います。そして現地へ赴き待機。
送迎は5つの集合場所を経由し、子供たちを安全に学校まで送迎します。
「たまに街中で、大きくなった卒業生を見かけると、うれしいですね」と、坂本は話します。
そして、15時~16時、部活が始まると17時に、下校する児童たちを安全に送り届けて仕事は終わります。
基本は、土日休みの坂本。コロナ禍の前は、結婚式やバスツアーの運行もしていました。
お休みや、登下校の間の時間はどうしているのでしょうか?
育てるのが得意
坂本に今の楽しみを聞いてみました。
自宅の近くに畑を借りて、そこで今は夏野菜のキュウリやトマト、ピーマンなどを育てているそうです。
特にトマトにはこだわりを見せており、高価な苗を買っているそう。
ときどき、美味しい野菜を流通のスタッフにも配ってくれます。
「トマトを虫に食べられて穴をあけられてしまうので、ホームセンターで相談したら、『それは、あなたのトマトが美味しい証拠です』と、言われてしまいました」と、笑います。
坂本は、ドライバーだけでなく野菜まで育てており、どちらの育て方も上手なんです!
言葉の重み
坂本から実際に運転技術の指導を受けたスタッフは、「ただ解説をするだけでなく、小話などをはさんで、楽しく教えてもらえるので、わかりやすい」と、答えます。
小話ってどんな話?
「小話を導入部に入れて、相手の興味を引き、気持ちを引き込んでいく」と、坂本は説明します。
「スペインの闘牛に使う、赤いひらひらしたものがあるでしょう?あれは、赤い色が牛の本能を刺激すると思っている人が多いけれど、実際には、牛は、ひらひら動くものに刺激されるんです」と、話します。
そして続けて、「新しく会社に入って仕事をしていく中で、先輩が100%正しいことを言っていると思わないこと。自分がもし疑問を感じたなら、自分で調べて自分で考えてる。そうやって知識は身に着いていく」と、言います。深いな… 。
さまざまな経験を重ね、長年のキャリアを持つ坂本だから言える言葉ですね。
坂本は教育係として、流通のスタッフに興味をもって、安全な運転技術を身につけてもらうため、こんな小話をたくさん調べて用意しているそうです。
安全運転をするめのポイント
そんな坂本に、安全運転をするポイントを聞いてみました。
「朝出社して夕方帰宅するまで、絶対事故をしない!」と、そんな信念をもって運転すること。
安全確認は当たり前。今やっていることが正しいのか?合理性、妥当性、合法性を考えて運転すること。
坂本の話を聞いて、この二つポイントをいつも念頭に置いて、車を運転しようと思いました。
取材中、恥ずかしそうに話をする坂本ですが、その言葉一つ一つが心にず~んと残ります。魔法をかけられたようです。
坂本のように定年退職後、流通で働くパート社員が30人ほどいます。そんな社員たちは、流通スタッフの教育係として無くてはならない存在となっています。
坂本が所属する流通バスは、貸切バス、送迎バスの手配・運行サービスを提供しています。
観光・旅行・研修・子供会・学校行事・部活動・ご結婚式・ご葬儀などでご利用いただけます。