20代~30代の即戦力を採用するためのノウハウ公開セミナー(オンライン)のレポート

広報担当のなかのです。

7月9日(金)と14日(水)に、「20代~30代の即戦力を採用するためのノウハウ公開セミナー」zoom(オンライン)で開催しました。

当日参加できなかった皆さまに、ポイントを少しだけですがお伝えします。

第1部  Withコロナ時代の採用戦略の考え方

船井総合研究所の荻原元輝氏より「Withコロナ時代の採用戦略の考え方」について、データを見ながら、マイクロ的な視点でお話いただきました。

ポイントは3つ

コロナの影響を理解する
採用市場の変化を理解する
Withコロナ時代の採用戦略を理解する

コロナの影響を理解する

コロナはいつまで続くのか?メディアではいろいろな意見が聞かれます。重要なのは一つだけの仮説で戦略を立てないこと。仮説は常に最悪の場合を想定して立てることが重要です。
2021年は、コロナと共存しながら動き出せる企業が勝ち残っています。
新規事業の付加や事業ポートフォリオの組み替え、営業力強化など、それぞれしている施策は異なっていますが、これらの企業は、コロナの影響を受けながらも、かなり変化を遂げています。変化を恐れずに変化を遂げた会社が生き残っているのです。
変化を続けるために、Withコロナを勝ち抜くためには採用は不可欠です。その中でも、若手・即戦力を採用し、事業成長の基盤を作っていってください。

採用市場の変化を理解する

鳥取県や島根県の山陰エリアは、有効求人倍率1倍を下回ることなく、1.3倍を推移しています。コロナにより有効求人倍率は下がったものの、変わらず採用するのが難しいエリアです。

コロナによって新規求人件数は、コロナ前の8割程度となってしまった。ワクチン接種が進みこれから採用を進める会社が増えてきており、求人の数は少しずつ回復しているような状況です。
求職者の数は、リストラなどで失業した人が増えており、昨年5月以降増加傾向にあります。今年に入って昨年を上回るかたちで求職者は増えています。求人は減っているのに人の数は増えており、仕事を探す人数は増えています。今までより採用するのが簡単になっているとデータからわかります。

若手社会人に、新型コロナウィルスによる就職・転職への影響がどんなものがあるのか、といったアンケートをとった結果があります。
転職期間を遅らせたと回答した人は4割ほどおり、転職する会社がコロナ禍でも大丈夫なのかを見極めながら、じっくり時間をかけて応募する人が増えています。コロナ前に比べて、半数以上の方が転職活動に3カ月以上の時間をかけています。
よって、1か月や1週間だけのスポット求人を出すのではなく、長期的なスパンで求人を出していくというのがコロナ禍では重要です。

地方への転職についての調査でも、コロナによって地方への移住Uターン、Iターンを考えている人は増えています。
ただ地方への転職に難しさを感じることもあります。理由は、求人の少なさ、情報収集のむずかしさ。地方転職、地方移住を考えているにもかかわらず、情報発信の不足によってそのロスが起きている実態がわかります。

Withコロナ時代の採用戦略を理解する

新型コロナウィルスの感染拡大によって、生活様式には大きなかわりました。身の回りでもコロナ前とコロナ後で生活の様式がかわったものがたくさんあります。これは今後も続いていくのではないでしょうか?
例えば、コロナ前は、企業と求職者の接点は、オフラインでリアルが当たり前でした。
求人を掲載して結果を待つだけの受け身スタイルで、求人情報の発信以外はすべて自社で管理していました。コロナでリアル領域での接触は難しくなりました。時流に合ってない採用手法を続けると、採用難となってしまいます。逆にコロナによって反響があがったという会社もあります。
ハローワークの利用者は年々減少しています。ハローワークを利用するのは高齢の方が中心で、即戦力となる若い人はハローワークに行かず、インターネットなどで仕事を探しています。

コロナ禍でどう採用すればよいのか?

求職者との接点のオンライン化。外部のサービスの利用もチャンスとなり、積極的に活用することです。ポストコロナ時代に関しては、企業と求職者の接点は、オンラインが中心。Webに求人を掲載し、配信データから効果を改善する攻めのスタイルです。

今仕事を探している人が増えています。外部サービスを適切に活用して、このチャンスを活かしてください。

まとめ
Withコロナ時代の成長戦略をたてる。
求人企業は減少しているが、求職者は維持、増加傾向にある。
採用のオンライン化に切り替える。

第2部 20~30代を採用する為の3つの採用ノウハウ

第2部は、20~30代を採用する為に押さえておくべきポイントとして、流通の長岡より説明しました。

1.20~30代を採用する3つポイント
2.20~30代を採用するためのサービス紹介
3.鳥取県内の採用成功事例

1.20~30代を採用する3つポイント
①誰に ②何を ③どうやって伝えるか。

①誰に

「自社が採用したい人材像をどこまでイメージできていますか?」
採用にお困りの企業さまに、最初に確認させていただいてる質問です。
「ざっくりと若い人がほしいなぁ」などとはっきりしていない回答が多いのが現状です。効果的な採用マーケティングをおこなうためには、ペルソナの設定が不可欠で、まずどんな人を採用するのかをしっかり決めることが重要です

20~30代を採用する3つのポイント、1番目はペルソナとマーケットの絞り込みです。
ペルソナを明確にするためには、次の6つの項目を押さえてください。
(1)求職者の希望年齢
(2)性別
(3)未経験がよいのか経験者がよいのか
(4)希望条件
(5)通勤手段
(6)お住まいがある居住地
これら一つ一つを決めていき、採用する人物を具体化していきます。

(4)の希望条件は、求職者が何を求めて仕事を探しているのか?この中で唯一希望者側のニーズをくみ取る条件になります。

求職者は、さまざまな理由から新しい仕事をさがしていますが、一般的に希望条件は大きく分けて6つあります。
求職者が仕事を選ぶ6つの軸
● 職種
● 給与
● 休日
● 労働時間
● 勤務場所
● 経営理念
様々な動機から仕事を探しています。ペルソナの設定では、どの軸をもとに求職者を集めていくのか?を考えていかねばなりません。

求職者は給与軸だけで仕事を探していません。
求人を出すときには、給与では大手企業には太刀打ちできない!と考えるのではなく、他の5つの軸の中から自社ならどこで戦えるのかを考えます。
休日面で他の企業と比べて融通が利くと思えば、休日軸で仕事を探している人にアピールできるよう求人情報を変更していく。
すべての軸で戦ったり、大手と同じ軸で戦うのではなく、戦うマーケットを絞っていく。市場には様々な軸で仕事を探している人がいるのです!
採用マーケティングを行う上で、ペルソナを設定し、闘うマーケットを絞ることで、効果的なマーケティングを行うことができます。

②何を

ペルソナを設定した後は、求職者に何を見せるのか?
職種や待遇はすべて同じだとすると、次のどの求人に応募したくなりますか?

①文字情報だけの求人
②会社の写真が付いている求人
③会社の写真や実際に働いている人のインタビューが掲載されている求人

やはり一番安心して決断できるのは③です。
現在、誰でも簡単にすぐに情報が入ります。自社が発信する「量」と「質」次第で反響が大きく変わります。
情報が少ない商品を楽天やアマゾンで買う人はいないし、画像のないホテルに泊まりたい人はほとんどいません。
このマーケティング手法は基本中の基本ですが、なぜか採用市場だけ発信力が育っておらず、いまだ文字だけの求人がWeb上にあふれています。

若手の採用に成功するための求人内容

当社が県内800社の企業様とお会いし、「若手の採用に成功している企業がかならず押さえていた求人内容とポイント」に気づきました。
そちらをご紹介します。

自社の魅力を伝えるイメージ画像

求職者のかわりに求人応募をすすめてもらうため、あいさつ代わりにどんな企業なのか画像で紹介します。

自社の紹介

今の求職者は、どんな企業なのかもしっかり見ています。コロナ禍で、より慎重に転職活動する人も増えたので、企業のことを深く知りたいと思う人が増えています。

仕事内容

仕事内容は多くの企業が明確にされています。そこに、一日の仕事の流れも訴求していくと、未経験者の問い合わせも増える傾向にあります。

社員や代表者の顔つきの写真入りのインタビュー。

これが重要なポイントです。大手人材会社から聞いた話ですが、求職者がもっとも見ているページは、実際に働いている人のインタビューのページだそうです。自分が誰と働くのか?若い人材ほど、このあたりを気にする傾向にあります。だからこそ、インタビューがあると、求職者が安心する情報となるのです。

以上のポイントをおさえ、最初のペルソナで設定した自社で戦うマーケットでの情報をかけあわせて、情報の発信をおこなうことで、効果的な採用をおこなうことができます。

ここまでで、どんな人にどんな情報を配信したらよいのか? そのイメージがわいてきたのではないでしょうか?

③どうやって求職者に伝えるのか?

求職者への届け方について、「indeedやgoogle、いったいどれ使えばよいの?」とよく聞かれます。どれを利用するのかも重要ですが、それ以上に重要なことは、

利用しているメディアが、ただサイトに求人を載せているだけになっていませんか?

どのようなロジックで求職者のPCやスマホに届けることができるのか?
現在利用しているメディアがあれば、ぜひ確認してください。
さまざまなメディアを通じて、求職者に自ら届けにいくプッシュ型の運用戦略をとることが重要です。

自社のサイト内にGoogleアナリティクスを入れている?

Googleアナリティクスは、
自社の求人が何回みられているのか?
どのくらいの時間見られているのか?
年齢層や男女比は?
どういったキーワードで検索しているのか?
など…、様々なデータが集計できます。
このようなデータを見ることで、自社の求人が若手に何回見られているのかどのくらいの時間見られているのか、効果検証ができます。

20~30代を採用する三つのポイントとは、

ターゲットを決めて→求人を配信し→その結果をGoogleアナリティクスで効果検証する。
この三つのポイントを押さえて運用することで、採用難易度の高い若手の採用につながっていくのです。
そのような手法がある中で、当社がどのようなサービスを展開しているのか、当社がどのようなサービスを展開しているのか、簡単に紹介します。

★20~30代を採用する3つのポイント
①ペルソナの設定と闘うマーケットの絞り込み
②ペルソナに合わせた情報量と質を求人内に付加
③プッシュ型のWeb運用と効果の検証。
流通では、御社のニーズに合わせ、これらを全てサポートできます。

2.20~30代を採用するためのサービス紹介

流通の人材サービス「じょぶる鳥取」

2020年1月現在

立ち上げから4年目を迎え、応募者は毎月100人超えています。その利用者の半数が、25~44歳。このような掲載実績をもとに、様々な業種の企業さまのサポートをしており、現在は30数社にご利用いただいています。

3.鳥取県内の採用成功事例

最後に鳥取県内の採用成功事例を3社ご紹介します。

ペルソナの絞り込みによって成功した 大同生命株式会社さま

同社は募集エリアが広く、採用の充足が苦労されていました。住宅営業や車の営業と同じように、保険の営業についてもネガティブなイメージがあります。
「ノルマがあるのではないか?」「残業が多そうだ」とか、「クレーム対応が難しそうだ」とか、「求めるレベルが高そうだ」というイメージがあり、応募者が少なく苦労しておられました。
そこでペルソナを30~40代の主婦層に設定し、主婦層が持つネガティブなイメージの中からノルマがないこと、急なお休みの対応(子供の参観日や熱がでたなど)を打ち出し、働きやすさを前に出しました。導入1ヶ月でペルソナに合致した主婦層の採用に成功されました。

情報の量と質の向上で、採用に成功した ダイニチ技研株式会社さま

同社は測量コンサルタントの企業です。
山陰の建設業界の社長さまの約60%が人手不足だと感じておられ、一般に測量コンサルタントも含む建設業の採用はかなり難しくなっています。
鳥取県の企業の有効求人倍率は6倍を超え、企業にとってはかなり厳しい状況が続いています。
ダイニチ技研さまも、ハローワークや紙広告からの応募がなく、人手不足を強く感じていました。自社の求人を実際にどれだけの人に見られているのか、自社のPRが本当にできているのか?ということをお尋ねした結果、私どもは、測量のことを未知の人にもわかってもらえるよう、若手社員の写真やインタビューを盛り込むことにしました。「未経験で入社して、どうだったか?」実際に働く社員さんのインタビュー記事を載せることで、まずはダイニチ技研様がどういう企業で、どんな仕事をしているのか知ってもらうこと。そこからスタートしました。
すると20~30代の閲覧時間が平均で4分を超え、その結果、興味を持った若い求職者さんからの見学希望が増え、採用に成功されました。

プッシュ型の配信で採用が成功した事例 まさしげさま

倉吉市に本店がある焼肉店です。ハローワークのみで、店舗を運営しながら採用活動をしていました。お店の営業しながらだとスピード感をもって採用することが難しく、応募があっても採用までに時間がかかり、結果として辞退されることも少なくなかったそうです。
土日が忙しい外食業界では珍しい、希望休100%取得や高給料という条件があり、とても魅力的な企業さまです。
ハローワークのみの掲載で、アプローチが上手く出来ていないのが原因と考えました。そこで私たちは、まさしげ様をもっと知ってもらおうと、プッシュ型の配信に特化しました。なんといっても魅力的な企業なので、記事をアップした当日に応募があり、掲載3ヶ月で採用が充足されました。

これらの事例のように、このような状況下でも多くの企業が採用を決めています。

今日参加された企業さまが、採用を通じて良い人材に出会えるチャンスを拡げることができるように、私たち流通はそのサポートをしたいと思っています。

このようなセミナーを流通では、今後も開催したいと思っています。

人材サービスに関するお問い合わせは、こちらよりお問い合わせください。

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