【社長インタビュー】新年度(第48期)に向けたメッセージ

2024年7月に流通は新しい年度をスタートさせました。新年度(第48期)に向けた社長の思いをインタビューしました。

前期は苦戦の年

前年度を振り返って感想を聞かせてください。

前々年度(第46期 2022年7月-2023年6月)は、PCR検査の特需があり業績が上がりました。前年度もイベントや貸切バスにお客様が戻って来られましたが、わが社が抱えている人員や装備に対してみるとまだ売り上げが少ない状況で、大変苦戦しました。

その理由は何でしょうか?

貸切バスなどの旅客運送事業の売上が増えてきたことで、バスを新たに増やしました。増えた分の減価償却が前年度は負担となりました。

貨物運送事業については、価格面で苦戦を強いられました。
2024年問題についてお客様方と価格交渉を続けてきましたが、貨物運送事業は価格決定権がお客様にあることが多く、その面で苦戦しました。

苦戦の中で気づいたこと

前年度で印象に残っていることは何ですか?

松江の貸切タクシーをこの7月から本格稼働しましたが、前年度はソフト面とハード面で準備を進めてきました。
準備の段階で、「わが社の強み」について社内で改めて考え直しました。
その結果、「smile friendly kindness」という、わが社今まで強みとしてきたことに気づき、これからもさらに磨いていきたいと思っています。

経営方針発表会

6月末の経営方針発表会で社員の皆に、何を伝えたのですか?

「昨年度は資産を有効活用できていなかったので、新年度は基本に立ち返り、流通が持つ資産を活用していく」と、話しました。

昨年度に売上が伸びた旅客運送事業は、『価格への主導権』を我々が持っています。旅客事業は繁忙期と閑散期がありますが、繁忙時にはきっちり売上が伸びます。旅客事業として貸切バスのさらなる充実、観光タクシーを加えた松江地区での旅客観光事業の展開、来年のホテルの開業を3本柱に、旅客観光分野の売上を伸ばしていきます。

価格決定権が我々にない運送事業は、いつ競合他社にとって代われてもおかしくない状況です。だから同じ物流のジャンルの中でも、競合のより少ない分野に注力していきます。我々が勝てるのはどの分野なのかを今改めて考えてほしいと思っています。

今年度、流通が注力すること

今年度に流通が力を入れていくことについて教えてください。

物流事業

物流事業ではRYUTSU-PLEXの増設を1年後に控えており、今年度は工事を進めています。増設工事が完了すると、その能力が倍増となりますので、パワーアップしたRYUTSU-PLEXの有効活用を考えていかねばなりません。

7月の倉吉市の市議会での正式の承認を得て、流通の本社に隣接している土地を正式に買い受けることになりました。この土地は(仮称)倉吉物流センターとして本格運営していく予定ですが、現在は核テナントになり得るお客様を探しているところです。

どんな建物になる予定ですか?

まず先に主要なお客様との相談を経て、それから建物を造っていきます。保管や加工するモノが食品と工業製品では、設計思想が違ってきます。建設した後で設計変更をすると非常にコストがかかるので、まず扱う製品を決めてから設計・工事に入ります。
建物自体は単純な構造なので、設計まで進むと後はスムーズに工事が進んでいきます。

今回の倉吉の土地は13,717平方メートルもあります。市街地で一万平米の土地を入手できるのはこれが最後かもしれません。そういう意味でも活かせるニーズを探ってから着手する必要があるのです。

物流事業で注力する分野は他にもありますか?

静脈物流を改めて注力していきたいと考えています。

わが社は産業廃棄物と特別管理産業廃棄物の収集運搬業の認可を取得していますが、まだまだこの認可を上手く活かしているとは言えません。静脈物流に関しては、時代はリサイクルやSDGsが注目されており、わが社は鳥取・島根・岡山という広い地域で許可を取得しています。まだまだ伸びる分野だと認識しているので、今期はしっかり営業していきます。

観光事業について

松江の観光タクシーは、今年度はどう進めていきますか?

松江の観光タクシーは、今年7月にサイトをオープンし、Web問い合わせも増えてきました。観光の貸切でジャンボタクシーの専門店、「松江の貸切ジャンボタクシーなら流通」というコンセプトで、ブランド認知を進めていきます。

現在のお問い合わせなどを見ていると、観光だけでなく地元の会館送迎(冠婚葬祭)にもお声かけをいただいています。この分野をより深く浸透していきたいですね。松江に来るお客様、会館利用の地元のお客様に、これからもっと認知してもらえるよう、注力していきます。

『HOTEL星取テラスせきがね』は、どう進めていきますか?

2025年3月に建物が引き渡されるので、今期中のオープンとなります。来年3月から現地での準備に入っていきます。

現地での運営前に、本年10月には開設準備室を本格稼働させる予定です。こちらについては、新規採用なしには進められません。これから積極的に採用活動を進めていきます。

人材サービス事業についてはいかがですか?

近隣の会社は人材の不足に頭を悩ませています。広い意味で近隣の皆様のお役に立つこと。そういった意味ではわが社は「ドライバー派遣サービス」でも人材提供できます。企業側からのお困りごとの解決精度を高めていく、求職者にとっても役に立つ事業だと実感しています。

社員に伝えたいこと

流通のスタッフに、今、伝えておきたいことはありますか?

「HOTEL星取テラスせきがね」の開設もあって、流動的にスピーディにすすめていくように心がけています。
流通では、たくさんのスタッフに働いてもらっています。特に正社員には、基本オールラウンドプレーヤーを目指してほしいと伝えています。


オールラウンドプレーヤー目指していろいろな仕事ができること!

今回、ホテルや物流センターなどの新規の部署ができたときに、必ずいろいろな分野で活躍する人がでてくると思うので、社員皆さんの活躍の場を作っていきたいですね。

今回、新しく『転勤・転属チャレンジ制度』を創設しました。現在とは違う勤務地や所属で勤務を希望する社員に、家賃支援、借り上げ社宅で応援する制度です。
転勤・転属を志願する社員が、通勤に自宅から45分以上かかる部署に行く場合はこの制度が使えます。「住む場所 or 働く部署を変えてチャレンジしてみよう!」という社員がいれば大歓迎!
個人的にもいろいろチャレンジしたいと思っている人に躊躇なくチャレンジしてほしいので、この制度を今期で発表しました。

今までも、結婚などでの部署の異動など、社員の希望は柔軟に聞いて対応してきましたが、今回は正式に制度化しました。

プライベートは

年末の台湾マラソンに向け身体づくりは進んでいますか?

暑すぎて何もしていません(笑)。とは言え、今年はゴルフをする機会が増えました。やっとスコアが100を切れる程度にはなりました。いろんな人との交流も兼ねて、ゴルフは継続的に「100切り」のスコアを目指していきたいですね。

 

一覧に戻る