〔2024年春・社長インタビュー〕流通がこれから始めること

2024年、流通にも新入社員が入りました。春は始まりの季節です。今回の社長のインタビューは、流通がこれから始めることについて聞いてみました。

流通の採用は、変化している?!

2024年度の新入社員について教えてください。

4月1日付の新卒者は大卒が1名入社しました。

 

鳥取大学を卒業した女性です。県外から大学で鳥取に来た人ですが、学生時代には地域活動に取り組んでいました。

スタッフブログでも紹介しましたが、「食から日本を考える『NIPPON FOOD SHIFT』」で、鳥取県の代表として記事になったほど、一生懸命に活動をしていました。

彼女は、「HOTEL星取テラスせきがね開設準備PJ」に配属が決まり、開業に向けての仕事を中心に関わってもらいます。

流通では、今年に入り外国人の採用も始めましたね?

今年の2月に大阪で開催された、グローバル人材向けの合同企業説明会「JOB博大阪2025」に出展しました。

そこで、いろいろな外国人の方と話をしたのですが、その中の一人が流通の事業に興味を持ち、先日会社訪問で倉吉に来てくれました。

来春、倉吉市関金にオープンする「HOTEL星取テラスせきがね」周辺を含め、流通の施設や倉吉市内を案内したのですが、流通のやろうとしていることに、とても興味を持ってくださいました。

現在、「HOTEL星取テラスせきがね」の準備室はまだプロジェクト段階ですが、半年後には部署として独立し、開館の準備を進めていきます。
そこでのマネージメントチームの一員としてお迎えするべく合意し、現在、手続きを進めているところです。

とんとん拍子で進みましたね?

今年のお正月に、採用の目標として「今年中に外国人の雇用をスタートさせる」と、宣言しましたが、実現に向かっています。

2025年度の採用についてはどのように考えているのですか?

一年後に入社する新入社員は、入社と同時に開業する予定の「HOTEL星取テラスせきがね」の事業に興味がある人を中心に求めています。

ホテル運営に興味があるのではなく、この地を訪れる動機づくりを、地元のいろいろな方と連携をして組み立てていく仕事に興味がある人を募集しています。

就活生さんたちにお会いすると、そんな仕事に興味があると言う学生さんが何人かいて、手ごたえを感じています。

「HOTEL星取テラスせきがね」という新規事業については、社内に経験者はほとんどいません。アドバイザーやコンサルタントとしての社外ブレーンはたくさんいるのですが、流通の社内では未経験者のみでスタートするつもりです。

この「HOTEL星取テラスせきがね」の新規事業は、新卒のスタッフにも親和性の高い事業だと思うので、経験よりも興味の高い人に集まってほしいですね。

今年の高卒の新入社員は?

4/1付の高校からの新卒採用はありませんでした。今年は中途採用の門戸を広げる予定です。

流通がこれから始めること

運送サービス

流通の主力事業である、運送サービス事業のこれからについて教えてください。

貨物運送業は流通の創業事業で、売上のシェアも高い事業です。貸切バスやイベント事業などと比較すると派手さはないものの、デイリーで仕事が発生し着実に売上につながっています。今後も、地域密着サービス業流通の得意分野である「地域内物流でのシェア」を高めていくつもりです。

また物流の分野では、物流センターの運営をすることで、地元の製造業を中心としたお客さまをサポートしています。地元製造業のバックヤードとしての物流センターの位置づけが流通の得意としている分野なので、物流センターのキャパシティも拡充していきます。

物流センターの拡充については、具体的なスケジュールは決まっているのですか?

鳥取中央物流センター「RYUTSU-PLEX」を増床する予定です。今夏には今年中に工事をスタートさせ、2025年の夏にはフル稼働の予定です。

先日、一部の報道機関のニュースになっていましたが、特別養護老人ホーム「巌城はごろも苑」跡地を倉吉市から購入し、物流センターを新設する予定です。この土地は流通の本社に隣接しており、行政からのサポートもあります。2026年度中に事業をスタートさせる計画をしています。

貸切バスと観光タクシー

貸切バスの需要は、コロナ禍前に戻ってきています。今後のニーズに応えるため、バスの増車を進めています。大型、中型、マイクロそれぞれのバスを新規で購入しました。

2023年8月のインタビューでは、社員にバスの免許を取得させていましたね?

一定の経験を積んでいるメンバーには、バスが運行できる免許にチャレンジしてもらっています。中型二種の免許を取得した後、大型二種免許にチャレンジしもらっています。前倒しで進めたおかげで、バスドライバーは順調に増えています。

2024年のトピックスと言えば、松江での観光タクシーへの参入ですね

ブランド名が「松江観光タクシーR2」と決まりました。車両購入も進んでおり、現在Webサイトの準備をしています。本格的に運用がスタートできるのは6月以降になる予定です。

なぜ松江市でタクシー事業をスタートさせようと思ったのですか?

流通の商圏の中で松江市は、最も観光資源が豊富なエリアです。現存天守を持ち国宝にも指定されている松江城や、少し車を走らせれば出雲大社にも行け、また境港にも車で楽に移動できます。

だから松江については街を移動するタクシーではなく、観光のためのタクシーという位置づけにしました。観光バスを利用する団体ではなく、少人数旅行にターゲットをあてて商品づくりをしました。

タクシー許可台数は6台で、そのうち5台はハイエースのジャンボタクシーです。観光貸切で通常のタクシーより広々使っていただけます。最大9人まで乗車できるのでグループでの観光タクシーとしても利用できますね。

地元の人ではなく、観光客にターゲットをあてたわけですね?

観光メインで考えている理由は、「HOTEL星取テラスせきがね」も観光タクシーも、地域の方々にお金を使っていただくビジネスではなく、山陰を訪れた方々に地域住民として地元の魅力を伝え、地域に外貨をもたらすビジネスモデルにやりがいを感じているからです。

ホテル事業やタクシー事業は、対個人向け・小規模のグループ向けの商品なので、観光バスで培ったビジネスとは少なからず異なります。そのあたりが会社としても挑戦しがいがあると実感しています。

ホテル事業

関金の「HOTEL星取テラスせきがね」もこれから本格的に準備が始まりますね?

ホテルの建設は順調に進んでおり、当初の予定通り来年の春にオープンできそうです。

集客について考えていることはありますか?

近隣に皆生温泉、はわい温泉、三朝温泉などメジャーな温泉地がたくさんあります。関金温泉を目的地に来てもらうには、温泉地としてのネームバリューが低いことと、施設も新しいのですが小規模であることを考えると、ハード面での集客では近隣の温泉地に勝てません。

なので、我々は「ソフト面」をしっかり作りこんでいこうと考えています。

ソフト面で勝負するとは?

「こんな体験ができますよ」「こんな人たちとこんな事が出来ますよ」という企画を、我々がどう創っていけるのか?それらの魅力をどうやって伝えることができるのか?
そのあたりが「HOTEL星取テラスせきがね」運営の中心軸になると考えています。

これから本格的に準備をすすめていきますが、「連携する地域の人々」と「どんなサービスや体験」を提供できるのか?

このことをしっかり創りこんでいくことと、そしてそれをターゲットとなる県外や国外の人に見つけてもらえる仕組みを作っていくことが重要な仕事になるでしょうね。

人材サービス事業

当地の多くの会社では、引退する人のペースに新たに入社する人が追い付かない状況になっています。この傾向は今後ますます顕著になってくると実感しています。当社の人材紹介サービスが、求職者にとって魅力的な仕事情報を集めている場所として機能する必要があります。

流通のお客さまである企業さまにとって、求職者と出会う有力な選択肢として、当社の人材サービスが機能していることは、まだまだ伸びしろがある事業だと思っています。

人材サービスを始めてそろそろ5年が経とうとしています。「鳥取・島根エリアでの採用なら流通」とお客さまである企業の方に思っていただける存在になりたいですね。

流通が会社として目指すべき姿は?

各事業については理解できました。会社全体として目指すべき姿はありますか?

わが社のコンセプトを3つの言葉で表すなら、Smile・Friendly・Kindnessだと思っています。
つまり、笑顔・親しみやすさ・親切さ。この3つの社風に磨きをかけていきます。

この3つのキーワードは、流通で始める事業であったり、新しく加わっていただく人たち全てに大きな影響を及ぼすと信じています。今改めて、笑顔・親しみやすさ・親切さを会社全体としてこだわっていきたいですね。

社員に目指してほしいこと

社員に目指してほしい姿はありますか?

流通がお客さまから、地域密着サービス業として求められていることは多岐にわたります。

お客さまに、「流通にお仕事を依頼したら、ここが流通ぽいよね」「やっぱり流通に相談してよかった」と、思っていただける仕事を各側面で発揮してほしいと思います。

お客さまからお仕事を依頼された時には、お客さまが求めていらっしゃる本質は何なのかを忘れることなく仕事をしていきたいと思います。

お客さまが依頼される本質とはどういうことを指すのでしょうか?

先日、スタッフの日報を読んでいて、なるほどと思ったエピソードがあります。

ペットのお葬式をお受けする時には、お迎えから納骨まで全て立ち会う方もおられますが、お迎え以降は我々に一任される方もおられます。
お任せされた時に、当たり前のことですが、「誰も見ていていないのに、スタッフがお経のテープを流し手を合わせてから火葬を始めている。そんな様子を眺めて、しみじみ良い仕事をしているな」と、思ったそうです。

お客さまのご依頼が、ペットの亡骸をお骨にしてお届けする仕事だけだと考えていたら、こんな仕事にはならなかったかもしれません。お客さまのご依頼の本質は、愛するペットに安らかに眠ってほしい、昇天してほしいという願いです。それらを理解しているからこそ、誰も見ていなくても、お経を流して手を合わせ仕事を進めることができるのです。

お客さまのご依頼について、「お客さまが我々に求めている機能は何だ?」と頭の中でイメージし、それから仕事をしてほしいと思っています。

いろいろな側面でそんな流通らしさを発揮してほしいですね。お客さまに買っていただくサービスだけではなく、お客さまがお金を支払われたサービスの本質に、応えられる仕事をみんなでしてきましょう。

プライベートでのチャレンジ

仕事以外で何かチャレンジしようと思っていることはありますか?

今年は久しぶりに海外マラソンにエントリーする予定です。フルマラソンは卒業したつもりなので、ハーフマラソンでチャレンジします。ハーフマラソンの大会を調べていたら、以前台北マラソンに出たことを思い出しました。

なぜマラソンですか?

最近フルマラソンを走った若手のスタッフから、一緒に出ましょうと誘われたことがきっかけです。台北マラソンはハーフとフルが同時開催なのでちょうどよいかなと思い決めました。

6月にエントリーが始まります。12月の本番に向けて、改めてハーフが走れる身体を作っていかねばなりません。

そのスタッフも台北行きを決めたら、彼のお母さんや私の妻も走ると言い出しました。まだまだ流通関係者のエントリーが増えたら最高ですね。


インタビューを終えて

流通でお仕事をして4年目になりますが、流通は日々成長しているなぁと感じます。特に社長のインタビューでは、次から次へと新しい事業に挑戦し、新しいアイデアや新しい人との出会いが誕生し、ワクワクがいっぱいです。毎回原稿を書くのが楽しいです。

次のインタビューではどんなワクワクに出会えるのでしょうか?楽しみにしております。

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